はじめに
Novel AIは、2023/4/2に大幅アップデートが施されました。
サイト全体の使い方については、こちらの記事を参照ください。
本記事でわかること
- 呪文に関すること
- Novel AI 画像生成の手順
呪文とは
Novel AIでは、テキストから画像生成します。
この時に必要とする単語・文章の総称を「呪文」と呼びます。
呪文は、画面左側の中段にある ”Prompt” 欄の中に書き込んでいきます。
呪文の入力規則について
- 英語が基本
- 文章、単語羅列どちらでもよい
- 複数の単語を入力する場合、「,」で区切る
- 単語の順番は重要
- 強調する単語は{}で囲む
- 更に強調する場合、{{}}, {{{{}}}} のように重ねて用いられる
- 影響を弱くしたい単語は[]で囲む
- 更に弱くしたい場合、[[[]]], [[[[[]]]]]のように重ねて用いられる
- 同じ単語を複数記載することも強調になる
描画されたくないものがある時
Undesired Contentの項目に記入された単語は、表現されなくなります。
「低品質」「不自然な指」などのような単語が記載されます。
下の赤枠をクリックし、切り替わったタブ下の欄に記載していきましょう。
初めての方は、とりあえず下記をまとめて張り付けておきましょう。
low quality, worst quality, out of focus, ugly, error, jpeg artifacts, lowers, blurry, bokeh, bad anatomy, long_neck, long_body, longbody, deformed mutated disfigured, missing arms, extra_arms, mutated hands, extra_legs, bad hands, poorly_drawn_hands, malformed_hands, missing_limb, floating_limbs, disconnected_limbs, extra_fingers, bad fingers, liquid fingers, poorly drawn fingers, missing fingers, extra digit, fewer digits, ugly face, deformed eyes, partial face, partial head, bad face, inaccurate limb, cropped
画像生成
呪文を入力すれば、すぐ生成できます。
下の画像の左下にある”Generate 1 image” を押しましょう。
数秒程すると、右側に結果が表示されます。
生成された画像の上下に、いくつかのアイコンが表示されます。
それぞれの説明は、下記のようになります。
Enhance
Enhanceは「〔質・度合い・能力などを〕高める」という意味があります。
生成された画像に手を加える時に使います。Enhanceを行う際、プロンプトに入力されている言葉が反映されます。
ボタンを押すと、下のように表示内容が変わります。
左下のパラメータを決めてEnhanceボタンを押すことで、新たに画像が生成されます。
ここで現れたパラメータの紹介をしましょう。
Upscale Amount:解像度調整。数値が大きいほど高画質になる。
Magnitude:描画の鮮明度・詳細度。高いほど明暗の差が大きく、描画が細かい。
Magnitudeを変えた時、こんな感じになります。
オリジナルとMagnitude=5を比較したものが以下です。
シャツの陰影、境界の明瞭さ、背景に変化があることがわかります。
”Show Advanced” を押すと、細かい調整ができます。
- Strength:構図の変更度合い
- Noise:詳細を描画する度合い
StrengthとNoiseを振った時にどのような結果になるかをまとめてみました。Strengthが1に近づくほど、別のイラストになっていることがわかります(ハチマキを巻いている、制服の色/デザイン、光の加減、表情、輪郭)。
Noiseは詳細の描画度合と説明しましたが、Noiseを高くする場合、ある程度Strengthを高めに設定する必要がありそうです。Strength=0.99/Noise=0.99の時、制服の色は、薄い赤色から紺+白に変化し、全く別物といってよいイラストに仕上がりました。
オリジナルとEnhance (Upscale×2 & Magnitude=5) の比較をしてみました。
Enhance後は、目の輝きは明らかに増しています。
Variations
生成したイラストに類似するものを、3枚追加生成します。
構図は固定したまま、光の加減や色彩が異なる画像が生成されます。
Upscale
Upscaleを選択すると、解像度が向上することで、ボケている所が鮮明になります。
下の例だと、背景が顕著に差異あります。
Use as Base image
このコマンドは、生成されたイメージをベースにして、別の画像を生成する際に使います。
Use as Base imageを選択すると、画面左に黄色枠の部分が表示されます。
黄色枠の説明(上から)
- 画像を基に別イラストを生成
- 色を変更
- 3D画像の構図を取得し、新たなイラストを生成
- 2D画像の構図を取得し、新たなイラストを生成
- 直線部分を読み取り、建物を生成
- 形状を読み込み、風景を生成
用途によって、この6つの機能を使い分けます。
詳しくはこちらの記事を参照頂ければ、幸いです。
Seed
Seedは、生成された画像の戸籍です。
Seedは、画像が生成された時点で、その画像に対し自動的に紐づけられる数値のことです。
呪文とSeedを固定すると、99.9%同じ画像が生成されます。
Seed値は以下のような時に役に立ちます。
- 同じキャラクターのいろいろな構図を生成したい
- 以前生成したイラストを呼び出し、Enhanceやその他編集をしたい
Seedを固定した時の影響は、下の記事に纏めていますので、興味のある方は見てみてください。
さいごに
今回は、基本的な使い方について説明しました。
画像生成のためには、”Steps”, “Prompt Guidance” の理解が極めて重要になります。
これらの設定値については、続編として別記事にしています。
参考に頂けたら嬉しいです。