Novel AI 強調表現について②

単語を繰り返した時の効果を検証する

AIが生成したラーメンを食べる少女のイラスト

前回に引き続き、今回も強調表現について、検証しようと思います。前回をご覧頂いていない方は、こちらへ。

呪文「1 girl, eating ramen, garden」、シード値「187610193」、Scale=15、Steps=28で生成されたイラストになります。

同じ単語を繰り返すことも強調表現にあたるとのことで、今回は単語を繰り返した時のイラストに与える効果を検証してみようと思います。

この結末がどうなるか、想像つきますか?

①”1 girl”を繰り返す

左から繰り返し数が少ない順に並べています。
(それぞれ、{1 girl}, {{1 girl}}, {{{1 girl}}}, {{{{{1 girl}}}}}, {{{{{{{{{{1 girl}}}}}}}}}}を追加)

結論からいうと、あまり変化がありませんでした。
単語を強調したい場合は{}を使用するのが賢明でしょう。

②”eating ramen”を繰り返す

凡そ結末が予測できますが、やってみましょう。
左から繰り返し数、1回、5回、10回になります。なぜか女性の髪色とポニーテールが変化していました。

③”garden”を繰り返す

こちらもやってみましょう。
左から繰り返し数、1回、5回、10回、15回になります。回数を増やすことで花が若干増えていることがわかります。

もっとやってみた

これだけでは、あまり面白くないので、闇雲に単語を増やしてみました。単語を増やす場合、イラストの秩序が破綻するわけではなさそうです。整備された庭園でラーメンを食べていることがわかりますね。

自然に囲まれてラーメンを食べる少女
1 girl, eating ramen, garden×40

ここまで来たら、限界までやってみましょう。プロンプトに入力できる限界の文字数まで頑張りました。上のイラストとそれほど大きく変わらないことがわかります。

自然に囲まれてラーメンを食べる少女
1 girl, eating ramen, garden×120

この調子で、ほかの上で述べた”1 girl”, “eating ramen”についてもやってみましょう。

AIが生成した破綻したラーメンと少女のイラスト
1 girl, eating ramen, garden, 1 girl×80
AIが生成した破綻したラーメンと少女のイラスト
1 girl, eating ramen, garden, 1 girl×20
AIが生成した破綻したラーメンと少女のイラスト
1 girl, eating ramen, garden, eating ramen×70
ラーメン
1 girl, eating ramen, garden, eating ramen×120

1 girl の数を増やしてもさほど変化はありませんでした。しかし、eating ramenの数を増やした場合、限界までいくとラーメンだけが残るという結果になりました。

ついでにやってみた

強調表現{}と繰り返し表現を組み合わせてみました。
結果としては、庭にいる女性が何かを加えているが、ラーメン要素は皆無になりました。

自然に囲まれてラーメンを食べる少女
1 girl, eating ramen,{{{{{{{{{{ garden}}}}}}}}}}, {{{{{{{{{{ garden}}}}}}}}}}, {{{{{{{{{{ garden}}}}}}}}}}, {{{{{{{{{{ garden}}}}}}}}}}, {{{{{{{{{{ garden}}}}}}}}}},

こちらを最終形態としましょう。
すべての要素を強調して、繰り返しプロンプトに記載しました。庭とかわいい服を着た少女が一体化して、ラーメンを食べております。

自然に囲まれてラーメンを食べる少女
{{{{{1 girl}}}}}, {{{{{1 girl}}}}}, {{{{{1 girl}}}}}, {{{{{1 girl}}}}}, {{{{{eating ramen}}}}}, {{{{{eating ramen}}}}}, {{{{{eating ramen}}}}}, {{{{{eating ramen}}}}}, {{{{{eating ramen}}}}}, {{{{{eating ramen}}}}}, {{{{{eating ramen}}}}}, {{{{{{{{{{ garden}}}}}}}}}}, {{{{{{{{{{ garden}}}}}}}}}}, {{{{{{{{{{ garden}}}}}}}}}}, {{{{{{{{{{ garden}}}}}}}}}}, {{{{{{{{{{ garden}}}}}}}}}},

さいごに

繰り返しの強調表現は、かなり数を増やすと変化が見られました。{}で強調したものを、2,3重で並べるというのが、実践的な使用方法になるでしょう。それも、最適化をさせていく中で、{}を増やしたり2重にしたりを選択していけばよいのではないでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
繰り返しはほどほどに。