今回の目標
- チョコレートの作り方を学ぶ
バレンタインデー
2月14日といえば、バレンタインデーです。
何故バレンタインというかは、ご存じの通り、キリスト教の司祭ウァレンティヌスに由来しているためです。
12世紀ローマ帝国においては、兵士に家族ができると士気が下がるため結婚を禁止されていました。ところが、ウァレンティヌスは秘密裏に結婚を行っていたので、罰されてしまいました。その出来事は2月14日に起きました。 やがて時がたち、人々は司祭の行動に感銘を受け、彼は恋人をつなぐ神として祭られるようになり、2月14日が記念日に制定されました。
日本では
バレンタインデー当日に、意中の人にチョコレートを渡すことが風習となっています。
今時の高校生に着目してみましょう。
2月になると校内では、チョコレートに関するディスカッションが、至る所で行われます。
最近の高校生は、こだわりが強いようで、カカオの原産地、輸送/保管方法、ロースト時の温度、冷却時間、テンパリング条件等、人によって大きく異なるそうです。
チョコレートを作ったことがない方、今回初めて作るという方も多いと思うので、レクチャーのための記事にしました。最後まで読めば間違いなくバレンタインデー作戦は成功するでしょう。
チョコレート作り
チョコレートを作るには時間がかかります。たとえ付け焼刃であっても、当日の朝から作って間に合うものではありません。女の子たちは前日から入念に準備をすることを、多くの男子は知りません。
①カカオ採取
まず第一に行うことは、カカオの採取です。
好きな人のことを思い浮かべながら良いカカオを厳選します。原産地の選定は言うまでもなく重要ですね。
近年は、タンザニアのマラウイ湖近辺のカカオが女子高生に人気だそうです。ベリーのような風味があるのが特徴とのことです。
無事カカオを準備できて、第一の関門はクリアです。安堵の表情が見受けられます。
ところで、タンザニアがどこにあるかご存じでしょうか?
タンザニアは東アフリカにあり、首都はおなじみのトドマです。サファリのメッカといわれるほど、野生動物が多数生息しています。また、アフリカ最高峰であるキリマンジャロ国立公園もあります。
②ロースト
カカオ豆を溶かすだけで、チョコレートはできません。
高熱でローストされることで、カカオ独特の風味や香りが生まれるので、ローストは重要な工程になります。
おっと、危ない!
燃えかかっています。失敗はつきものなので、気楽にいきましょう。
③分離
ローストしたチョコレートを砕き、種皮などを取り除き、カカオニブを抽出します。これを粉砕します。カカオニブはこの時点で食べることができます。
④混合・精錬
砂糖・各種パウダーとカカオニブを混合し、強い力で練ります。寝ることによって、滑らかな舌触りのチョコレートを得ることができます。
通常機械で行いますが、今回は自力で錬成してもらっています。
⑤調温
チョコレートの温度を調整します。ここがうまくいかないと、チョコレートは固まりません。待っている間に我慢できず食べてしまう人も多いです。
⑥充填
チョコレートをシリコンモールド等に注ぎ、最終的なチョコレートの形に形成します。その方法は様々です。
⑦冷却
漸く、最後の皇帝までたどり着きました。型に入れたチョコレートを冷蔵庫に入れて、後は待機するだけです。ここで、完成間近で嬉しくて踊ってしまう人もいるでしょう。
⑧完成
完成です!
自分を労ってちょっとチョコレート食べちゃいましょう。ただし、食べすぎ厳禁であります。
学校に持参しよう
学校に忘れずに持っていきましょう。
小腹がすいた友人にチョコレートを食べられることもあるので、注意深く行動を監視しておきましょう。
チョコレートを渡そう
ここまでの工程を乗り越えて、漸く意中の人にチョコレートを渡すことができます。辿り着くのはごくわずかの人です。自分を褒めたたえてあげましょう。
さいごに
意中の人に想いを伝えたい一方で、なかなか勇気が出ない方も多いかと思います。
日本において、チョコレートを渡すようになったのは、商用的な理由であるのですが、そのような人々を後押しする良い機会を与えてくれるので、このイベントを最大限に活用しましょう。
最後まで閲覧頂きありがとうございました。