今日の午前は、体育祭の練習でくたくたになりました。
そのため、お昼ごはんはいつもより美味しかったです。
ご飯を食べた直後の五限目は、古典の授業です。
ここで吾輩は気づきました。
教科書を家に忘れていることに。
吾輩は、右隣の席の少女にヘルプを求めます。
吾輩は、右を見るや否や、頭を抱えました。
彼女は体育祭の練習で疲れ果て、完全に睡眠モードに入っていたのです。

おそらくノンレム睡眠です。
吾輩は右隣の少女に教科書を見せてもらうことを諦めました。
次の対策が必要です。
寝言が聞こえました。
「……レム…睡眠……」
どうやら、レム睡眠のようです。
その時、、、
「吾輩さん、どうしたのですか」

古典の先生に不信を抱かれたのです。
吾輩は何事もなかったかのように「異常ありません」と返答しました。
吾輩がそういうと、授業が再開されました。
先生は両隣の彼女たちには気づいていません。
どうやら、彼女たちは身体が横になっているため先生からは見えていないようです。
一度、呼吸を落ち着かせ、次の一手を考えます。
吾輩は長考します。
そうしているうちに、意識が次第に薄れていきました。
ーー30分後ーー

右隣少女「吾輩く~ん、五限目眠かったね!」
吾輩「・・・」
右隣少女「吾輩くん!」
吾輩「・・・」
吾輩は返事をしませんでした。
「吾輩くん、もしかして目を開けたままねてるの?」

三度目の少女の問いかけの後、漸く意識を取り戻しました。
どうやら、吾輩は長考している最中に眠っていたようです。
恐ろしく恐ろしい古典の先生に寝ていることがばれない様に、真面目な吾輩は、できるだけ授業に参加しているように見せるため、目を開けたまま寝る技術を習得したのです。
右隣少女「もう吾輩君ったら器用なんだから~」
そう言って、快活な少女は吾輩に笑いかけて、吾輩に目覚ましのビンタを1発食らわせたのでした。
「パチーーーン!」
めでたし めでたし