挨拶
さつき「やあ諸君」 さつき「今日は、私の家庭科の授業を振り返ろうと思う」 さつき「私のことをもっと知りたいと思ったら、ブックマークへの登録をよろしく」
ある日の午前のこと
さつき「人参を切っていくわ」
さつき「トントントントン」
友人「さつきったら、まだ家庭科の授業じゃないのに練習をしてるわ」
さつき「シミュレーションが大事なのよ」
さつきは家から持ってきた料理器具を机の上に出し、何か料理の動きの練習をしている。
そして、ここは教室である。
さつき「さつき式スーパーいちょう切り」トントントントン
友人「凄いわ! 見えないはずの人参が見えるわ!」
さつき「そうでしょ、そうでしょ」
さつき「はい、完了! 3限目は完璧ね!」
そういって、さつきは見えない人参を食べた。
パクッ
今日は3,4限目が調理実習でカレーを作ることになっている。
これで準備万端とのことだ。
キーンコーンカーンコーン
ー3限目ー
さつき「よーし、頑張るぞー!」
さつきはやる気満々であった。
まずは、中央のテーブルから具材を調達する必要があり、さつきはそこへ向かった。
さつき「ねぇねぇ、これが人参かしら?」
友人「それは明らかに人参よ」
さつき「へぇ、これが人参か~」ツンツン
驚くべきことに、さつきは生の人参を見たことがなかった。
さつきの一族は、飛鳥時代から先祖代々引き継がれている大会社「皐月社」を経営しており、さつきは箱入り娘なのである。それ故、見たことないものも多く、今回、生の人参に初めて触れたのである。
さつきはすべての具材を無事、自分の調理台に用意することができた。
さつき「まずは具材を切りましょう!」
さつきはそう言って、人参を切り始めた。
さつき「シミュレーション通りにいかないものね」
途中、人参が爆発したり、行方不明になったり、色々あったが、人参を切ることができた。
さつきは次にジャガイモを切り始めた。
さつきは最初ジャガイモの切り方がわからなかったが、切り終えることができた。
続いて、さつきは玉ねぎも切った。
さつき「トントントントン」
その他に、さつきはオリジナルでブロッコリーやピーマン等をカレーに追加していった。
さつき「これでいいでしょう!」
そう言うと、さつきは具材を煮込み始めた。
さつき「美味しくなーれ、美味しくなーれ」
具材を約20分煮込む間、さつきは暇だったので、音楽を流しながらダンスを踊っていた。
さつきはQueenの「Don’t stop me」を踊りながら煮込み終えるのを待った。
さつき「ドンッストッミーナーーー♪」
タイマーがなると同時に、さつきは鍋の中を覗き込む。
さつき「うへぇ、これがカレーってやつか」
さつきは興奮のあまり、変な口調になっている。
さつきは味見をした。
さつき「さつき隊長、味見が問題ないことを確認!」
そう言うと、隊長はカレーをお皿に注いだ。
さつき「はい、カレー完成!」
それと、事前に用意していたナンを用意する。
さつき「これで全部そろったわ」
さつき「では、いただきまーす」
そう言って、さつきは自分で初めて作ったカレーを食べる。
パクパクパク
パクパクパク
さつきは固まった。
さつき「・・・」
友人が心配してさつきの元に駆け付けた。
友人「さつき動かなくなってる、どうしたのよ!」
ここで友人は察した。
さつきが握っていたスプーンの上にあった具材の一つが、パクチーであると認識したのである。
友人「もしかして、あそこにあったバケツ一杯の葉っぱ全部入れたの?」
さつきは無言でうなずく。
友人「やはりか…」
さつきはそのまま静かに眠り、放課後まで起きなかった。眠るというより、意識を失った表現が正しいかもしれない。
さいごに
さつき「諸君、どうだったかい、華々しい私の料理デビューは」
さつき「そうだろう、君たちも食べてみたいだろう」
さつき「しかしね、一つだけこの経験で得た教訓がある」
さつき「パクチーが苦手なら、事前に確認しとくことね!」
おまけ
最後まで閲覧頂き、ありがとうございました。
使われなかった、さつきイラストをおまけで載せておきます。