京子は、今日も新聞を読んでいた。
普通の大学生でもあり、トレジャーハンターでもある京子にとって、情報収集は極めて重要なのである。

京子「ふむふむ、これはこういうことかしら」
京子は不思議な記事を見つけた。
「昨日未明、友邦山上空に未確認飛行物体を確認、目撃者情報求む」
京子「なんだろう、この妙な記事は」
京子「近くだし、自分の目で確認しにいこうかな」
そう言って、京子は現地調査に行くことにしたのである。
京子は身支度の準備をして、友邦山へ向かった。




2時間程、電車とバスを乗り継いで、漸く友邦山の麓へ辿り着いた。
京子「空気がとても気持ち良いわ」
京子は森林浴をしながら、山を探索することにした。

京子はしばらく山の中を散策した。
有朋山は大きい山であり、滝、崖、洞窟、川によって構成されている。




京子「なかなか見つからないわ」
京子は、しばらく歩いたが、怪しい物体が落下したような痕跡は見当たらなかった。
京子「おなかが空いてきたので、サンドイッチ食べよっかな」
そう言って、京子は持参したサンドイッチをパクパクと食べた。
京子「パクパクパク」

京子「サンドイッチは、レタス&タマゴが美味しい!」
京子はそういうと、森の生き物に向かって叫んだ。
京子「みんなもそうだよね!」
京子「ね!」
ピヨピヨピヨ
チューチューチュー
ザワザワザワザワ

京子「やっぱりそうだよねー!」
京子が叫んだ後、森の中から異音が聞こえてきた。
シュインシュインシュインシュインシュイン
京子「何かしら、この音は?」
京子が音の聞こえてくる方向に視線を向けた。
そこには、信じがたいものがあったのである。

京子は開いた口が塞がらなかった。
京子「うわぁぁぁぁぁ」
なんとそこには、UFOが浮遊していたのであった。

UFOは京子のサンドイッチ置き場の上で浮遊していた。
京子はUFOから何か音が聞こえた。
「YES or NO, Yes or NO, Yes or NO」
そのように聞こえたのである。
京子は、UFOがサンドイッチを貰っていいかどうかを、京子に聞いてきているような気がしたので答えた。
京子「イ……イエス!」
京子の返答とともに、サンドイッチはフワフワと空中を浮き、UFOの中に吸い込まれていった。

サンドイッチを吸い込むと同時に、UFOは空の彼方へと飛んで行った。

京子は、UFOが飛び去り、開口一番にこういった。
京子「やっぱり、レタス&タマゴの人気は、宇宙共通なのだわ」
そうして、京子はUFOを見つけるという目的を果たしたので、帰ることにした。
京子は疲れ果てていたので、帰ってすぐに眠りに落ちた。
ー翌朝ー

京子「むにゃむにゃ…」
京子「お姉ちゃん、おはよう」

姉「おはよう、京子」
京子がリビングに行くと、眠そうな京子の目がパチリと開いた。
京子「おおおおおおおおおお姉ちゃん」
そこには、京子が一面に大きく載った新聞があった。
記事の表紙にはこうかいてある
「京子 未知との遭遇!」

京子「私、取材とか受けてないけど、どうしたのこれ?」
姉「私が作ったのよ」
京子「お姉ちゃん!」
姉は、昨日の京子の冒険を新聞にしていたのである。
そしてそれを近所中に配りまわる予定であった。
京子「でも、私このことお姉ちゃんに話していなかった気がするけど」
京子「もしかして、お姉ちゃん後ろからつけてたでしょ!」
姉「・・・」
姉は黙秘を貫く。

姉は、京子にばれない様に、その勇姿を一部始終録画していたのである。
京子の姉は重度のシスコンである。京子の一挙手一投足を記録に残しておきたいのだ。
京子「記事にしてくれて、ありがとう、お姉ちゃん!」
姉「私じゃないけどね…」フフッ
姉は嬉しくて、笑みがこぼれてしまった。

京子「もう! お姉ちゃんったら、お姉ちゃんなんだから!」
おまけ
最後まで閲覧頂き、ありがとうございました。
話の中で使いきれなかったギャラリーを下に乗せておきます。


















