
昔々、あるところに、お爺さんがいました。

お爺さんは、今からポテトを植えます。
お爺さん「ポテトって美味しいんですね」
お爺さんは言いました。

お爺さん「これを植えるんです。植えるんですよ」
お爺さん「そうすると、巨大な樹に育つはずなんですよ」
そう言うと、地面に穴を掘り、ジャガイモを沢山植えました。

お爺さん「こうやってね、こう無理やり穴の中にいれるんですよ」
そう言って、お爺さんは土の中にジャガイモをねじこみました。

お爺さんは、誇らしげな顔をこちらに向けてきました。
お爺さんは、ジャガイモに水をあげます。

お爺さんは、水をやりすぎて、土に埋まってしまいました。
お爺さん「やべえ」

お爺さんは、何とか抜け出しました。
お爺さんが埋まっている間に、ジャガイモの芽が出てきていました。
お爺さん「こんにちは。我がポテトよ」

小さな苗は、お爺さんが挨拶している間に、徐々に大きくなりました。
お爺さん「やはり、早いなあ」
お爺さん「ポテトォォォォォォ!」
お爺さんは、叫びました。

お爺さんの腕からも、少しジャガイモが生えてきました。

ジャガイモの苗はどんどん大きくなり、お爺さんよりも大きくなりました。
お爺さんは、成長を見守ります。

お爺さんの局部からも、ジャガイモの芽が出てきました。
お爺さん「滑稽、滑稽」

ジャガイモはお爺さんに負けないくらい、たくましく育っていきました。
お爺さんは言いました。
お爺さん「お前、ほんとにジャガイモなのか」

お爺さん「ジャガイモだよな」
お爺さんは自分に言い聞かせました。
畑にゴキブリが出ました。
お爺さんは手慣れた手つきで、捕まえました。

お爺さんは、捕まえたゴキブリを投げました。
お爺さん「儂のポテトじゃ」

お爺さんが植えたジャガイモは、かなり大きく育ってきました。
お爺さん「お前、大きくなったな、まだ三日目なのに」

お爺さんは、ジャックと豆の木という映画を見ました。
お爺さんは、成長したジャガイモにつかまります。
お爺さん「これで、上まで行くのじゃ」

木はどんどん大きくなります。
お爺さんは頑張ってしがみついています。
お爺さん「ジャガイモよ、儂を天空の城へつれていっておくれ」

ジャガイモはどんどん大きくなっていきました。

お爺さんは木の先端から、何かが落ちていくのを確認しました。
お爺さん「もしかして、あれはジャガイモか」
お爺さんは、ロープで地上に降りました。

お爺さんは、落下したものを確認しました。
それはジャガイモでした。
お爺さん「よく育ったな」

お爺さんは、落ちてきたジャガイモを鉢に植えて、またジャガイモを育てるのでした。

めでたし めでたし
