キーンコーンカーンコーン
蘭子「もうお昼休みだわ」
ゆか「今日私は売店で塩パンを買うわ」
蘭子「私もそうする!」
少女等は廊下を歩き、売店へ向かう。
テクテクテク
ゆか「あ! 塩パンがあと1個だわ!」
ゆか「これは由々しき事態ですね」
蘭子「では、じゃんけんで決着をつけましょう」
ゆか「そうしましょう」
「じゃーん けーん ぽん!」
ポイッ
ゆか「私の負けだ~」
蘭子「今日は私が頂くわね」
そういって蘭子は、塩パンを取ろうとした。
その時、売店に音が鳴り響いた。
ゴーーーン
ゆか「何事なのです、このドラの音は?」
音が鳴り終わると共に、売店神が話始めた。
売店神はこの学校の売店を司る神である。
売店神「これより、第3回塩パントーナメントを開始する」
売店神「志望者はこちらへ」
なんと売店には、各クラスから塩パンを求めて集まった精鋭たちで溢れかえっていた。
昨今、塩パンが人気すぎるあまり、資格のある者にのみ塩パンが与えられるようになったらしい。
ゆか「どうやら、塩パンが人気のあまり、今週からトーナメント方式で購入者を決定することになったようだわ」
蘭子「困ったものね」
売店神「購入者はじゃんけんにより決めるものとする」
売店神「それでは、はじめ!」
じゃんけん大会が始まった。
一斉に売店前でじゃんけんが行われた。
蘭子は、順当にじゃんけんトーナメントを勝ち進んだ。
1回戦
2回戦
3回戦
4回戦
5回戦
6回戦
7回戦
8回戦
9回戦
10回戦
蘭子はすべてのじゃんけんに勝利し、他の生徒の頂点に立った。
蘭子「ふぅ、これでようやく塩パンが手に入るわ」
蘭子「ゆか、一緒に食べましょ」
ゆか「ありがとう、蘭子」
売店神「おめでとう」
売店神「と言いたいところじゃが、最後は私と勝負ね」
蘭子「えっ…..えええ」
売店神「じゃんけん」
ポン
蘭子「やった! 大勝利だわ!」
蘭子は売店神に勝利して、塩パンを勝ち取ったのであった。
ゆか「でも、毎日こんなのだとやってられませんわね」
蘭子「そうね」
蘭子「教室に帰ったら、パンを焼くかまどを設置しましょ」
ゆか「蘭子って、最高だわ」
そう言いながら、ルンルンと二人は教室へ戻るのであった。