生徒「大佐、おはようございます」
大佐「おはよう、諸君」
青色の髪をした、青色の目のその少女は、大佐という名前で慕われている。
大佐は海沿学園の生徒である。
海沿学園は私服の高校であるが、大佐は白い制服に帽子を被っているため、大佐と呼ばれている。
大佐と呼ばれる理由は、それだけではない。
喋り方や仕草が同年代の生徒とは異なり、ひと際目立っている点も、大佐と呼ばれる所以の一つである。
今回は、大佐のある一日について紹介しよう。
大佐の朝は早い。
大佐は、海沿学園の全生徒の中で、最も早く登校し、朝校門の前で風紀の乱れた者の取り締まりや、異常調査を行っている。
そのため、朝5時に起床するのである。
朝5時に起床するのであるが、大佐は朝が弱いので、目覚まし時計を10個準備し、10個目の目覚ましアラームが発動して漸く起床するのである。
起床すると、朝ごはんのトーストを食べる。
大佐は、パンの間にレタスとトマトを挟んだパンが好きなので、それを母親に作ってもらい、毎日食べるのである。
ご飯を食べたら、歯磨きを30分する。
歯は何よりも大事なので、大佐は念入りに歯を磨くのである。
歯を磨いた後、鏡の前で10分程ポージングをして、いってきますをするのである。
大佐「母様、行ってまいります」
大佐が朝早く学校に行くのは、挨拶や異常調査のためだけではない。
大佐の朝方の静けさが好きなのである。
人々はまだ寝ている時間であり、車の音や雑音が一切しない静寂が流れているのである。
そして、海沿いを歩くと、穏やかな波の音だけが心に染みわたるのが特に良い。
大佐は、朝の冷たい空気を深く吸いながら、誰もいない通学路を歩くのである。
大佐は、学校に行く途中にある公園に寄った。
大佐「おはよう、大佐。マーオ」
大佐は大佐に向かって、挨拶をした。
大佐は、白猫にむかって挨拶をしたのである。
白猫「マーオ」
白猫のブルーのリボンをしているので、大佐はこの白猫に「大佐」という名前を付けたのである。
ブルーのリボンは、白猫が欲しがっていたため、以前、大佐があげたものである。
公園からしばらく歩くと、海沿学園に到着する。
校長「おはようございます、大佐」
校門に辿り着くと、いつも校長先生が立っており、挨拶をする。
大佐「おはようございます」
校長先生はいつも朝三時から生徒が来るのを待っているのである。
この校長先生は、生徒の間で眼鏡をかけているかかけていないか、論争になるほどわかりにくい眼鏡をかけていることで有名である。
大佐は、まず学校について花壇に水やりをする。
失礼、訂正である。
その前に、ふかふかの芝生で、20分程瞑想をする。
大佐はこの瞑想のおかげで、精神衛生を極めて良好の状態を保つことができるのである。
そして、瞑想が終わるといつも大佐はこういう。
大佐「やっぱり朝は、トランス-2-ヘキサナールだわ」
大佐が言うこの物質は、草が放出する香りの化学物質名のことである。
大佐「ふんふんふん」
大佐は鼻歌を歌いながら、花壇に水をあげるのである。
最近は、Perfumeにはまっているらしい。
花に水をあげていた時のことです。
大佐は急に固まりました。
大佐の目の前には、巨大な虫がいました。
大佐「・・・」
大佐は、手に持っていたレーザーポインタで咄嗟に威嚇しました。
大佐「こらっ」
すると、巨大な虫はどこかに飛んでいきました。
大佐は虫が嫌いなので、いつも撃退アイテムを所持しているのです。
水やりが終わったところで、大体7時になります。
ぼちぼち、生徒が登校し始めるので、校門で挨拶運動をするのです。
大佐「おはよう、諸君」
後半へ続く
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