本記事でわかること
- Novel AI の画面左側のパラメータの定義
- Scale, Prompt Guidanceの影響
ざっくりした説明
イラストを生成する際に重要となるパラメータについて、説明します。

説明が必要になる項目のみ、以下に着目していきましょう。
生成モデル

Novel AIは、3種のモデルがあり、どのようなイラストを生成するかによって使い分けます。デフォルトは一番上のNAI Diffusion Anime(Curated)に設定されており、普通のイラストを描いてほしいというときには、触る必要はないと思います。
- NAI Diffusion Anime(Curated):優れた品質で題材が予測できるものを生成
- NAI Diffusion Anime(Full):幅広いイラストを生成、エチエチなジャンルでよく使われる
- NAI Diffusion Furry(Beta V1.3):ケモノ系のイラストの生成
呪文部分
生成したいものをPromptに入力し、生成したくないものをUndesired Contentに入力します。
呪文部分の設定ボタンを押すと、右側に追加の設定項目が現れます。こちらを説明します。

Add Quality Tags
全体的に質の高い画像を生成するかどうかを選択する項目です。この項目をONにすると、「masterpiece, best quality,」をプロンプトに記載しなくとも、自動的にプロンプトに組み込まれるようになります。
初めての方は、とりあえずONにしておけば間違いないと思います。
Disable Tag Suggestions
呪文入力時に、タグという予測候補が現れますが、それを表示するかどうかをON/OFFする項目です。
画像から画像を生成

この項目は、呪文のみではなく、呪文+元画像で新たに画像生成する際に使用します。
使い方については、以下の記事の後半を参照して頂けたら幸いです。
解像度
画像の解像度を設定します。
簡単設定で選ぶこともできるし、右側の部分に直接数字を打ち込むこともできます。
数値を大きくする程、Anlasの消費が大きくなる点には注意が必要です。

Steps, Guidance, Seed, Sampler
Nove AIによるイラスト生成において、最重要となるパラメータになります。

Steps
AIが繰り返し調整を行う回数を示しています。
ヘルプでは、数値が高すぎても逆効果で、できる限りこの数値を抑えて、Enhanceで洗練させることを推奨しています。
下の図は、”1 girl” という呪文で、Seedを固定して、 Stepsを1~50の範囲に設定した時の結果になります。
Steps=7から人が現れています。Steps=14では謎の下半身が現れて、Steps=16で美少女の横顔が生成されており、十分クオリティが高いといえます。Steps=26以降は、大きな構図の変化がないことがわかります。

Prompt Guidance ( 正確度、略称:Guidance)
AIが呪文をどれだけ反映するかを示すパラメータです。
感覚的に下記のように考えてよいです。
Guidanceが低い→風景のようなイラスト Guidanceが高い→アニメ風なイラスト
スライダーは25までしか動かせませんが、直接入力で99まで設定可能です。
下の図は、”1 girl” という呪文で、Seedを固定して、 Guidanceを1~100の範囲に設定した時の結果になります。

Guidanceの右側に、Decrisperというボタンがあります。

もともと、この項目は高くするほど、生成されるイラストが変になるという問題がありましたが、この問題を解決するために設置された項目になります。
✓をつけておくことで、上記の問題を軽減することができるとのことです。
上の検証結果はこのボタンの設置前に行ったものなので、Guidance>30の領域では、奇妙な結果になっています。Decrisper ONで以上の結果よりも良い結果が得られるでしょう。
Seed
生成したキャラクターの戸籍にあたる項目になります。
同じキャラクターの構図を変更する場合に役立ちます。
Sampler

ヘルプでは、深いAIの知識がない限りは、”DPM++2M”, “Euler Ancestral”のどちらかが推奨されています。
吾輩は、まだ使い方がわからないので、ここでは割愛させていただきます。

右上にAutoボタンがあります。
高解像度にすると、1人しか描画されないはずが2人になる、といった問題が生じる可能性があります。
Autoに✓しておくことで、この問題を軽減できるため、✓しておいて良いと思います。
さいごに
終わりまで読んでいただきありがとうございます。
StepsとGuidanceについては、例を示しましたが、自分で探りながら感覚をつかむのが一番早いと思います。